♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,2次不等式(D<0)のバックアップファイルです. ♫♣ 元の教材が機器や通信トラブルで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません. ○ 2次関数y=ax2+bx+c=0 (ただしa≠0)のグラフとx軸との共有点(交点または接点)のx座標は、2次方程式ax2+bx+c=0の解で与えられます。 2次関数y=ax2+bx+c=0のグラフとx軸との共有点の個数は、2次方程式ax2+bx+c=0の解の個数と一致します。 ○ D=b2−4acを使えば、解の公式は次の形に書けるので、解の個数はDの符号で決まります。
(1) D>0 → 解は2個 → 2次関数のグラフとx軸の共有点は2個
【例】 x2+2x−3=0 → D=16>0 → :実数解は2個 → y=x2+2x−3とx軸の共有点は2個 (2) D=0 → 解は1個 → 2次関数のグラフとx軸の共有点は1個 【例】 x2+2x+1=0 → D=0 → :実数解は1個 → y=x2+2x+1とx軸の共有点は1個 (3) D<0 → 解はない → 2次関数のグラフとx軸の共有点はない 【例】 x2+2x+3=0 → D=−8<0 → :実数解はない → y=x2+2x+3とx軸の共有点はない ※ 2次不等式を解くときに実際に答案に書くのは、上記のうちで の部分で、 の部分は「グラフに関係ない」ものなので書きません。 ■2次不等式の解き方一覧■ |
○ 解の公式に登場する根号の中身b2−4acを判別式といいDで表します。(Dはdiscriminant(判別式)の略) D=b2−4ac
#よくある間違い No.1#
D= ×(判別式は根号ではない) D=b2−4ac ○(判別式は根号の中身) [例] 2次方程式x2+2x+3=0について D= ×(根号ではない) D=22−4·1·3=−8 ○(根号の中身) ○ D≧0のとき、2次方程式の解は2個または1個の実数を表しますが、D<0のときは実数にはなりません。 このような根号の中が負の値になる数は虚数と呼ばれ高校数学IIで習います。 Dが虚数なのではない# D<0 ⇔ xが虚数
#よくある間違い No.2#
D=+ ← こんな書き方はない。正しくはD>0 D=− ← こんな書き方はない。正しくはD<0 D=0=0 ← 0が0に等しいと言っても無駄 <0 ← そもそも虚数には大小はない。 ← 複素数や虚数を習ったからといってこんな答案を書いてはいけない。そもそも虚数には大小はない。 (あなたが「何も分かっていない」ことが採点官にばれてしまう) |
(正しい選択肢をクリックすれば採点結果と解説が出ます.見ているだけでは,解説は出ません.)
(1)
|
2次不等式 x2+x+1>0の解は
すべての実数 |
x2+x+1=0について D=12−4·1·1=−3<0 だから、x軸と共有点のないグラフになる。 左のグラフでyが正となるようなxの値の範囲を探すと「全部」になる。 ※2次方程式の「実数解がない」ということと2次不等式の「解がある・ない」ということを混同しないことが重要 |
(2)
|
2次不等式 2x2-2x+3<0の解は
すべての実数 |
2x2−2x+3=0について D=(−2)2−4·2·3=−20<0 だから、x軸と共有点のないグラフになる。 左のグラフは「どのxに対してもyの値は正」だからyが負となるようなxの値の範囲は「ない」。 ※2次方程式の「実数解がない」ということと2次不等式の「解がある・ない」ということを混同しないことが重要 |
(3)
|
2次不等式 x2-2x+5≦0の解は
すべての実数 |
x2−2x+5=0について D=(−2)2−4·1·5=−16<0 だから、x軸と共有点のないグラフになる。 左のグラフは「どのxに対してもyの値は正」だからyが負または0となるようなxの値の範囲は「ない」。 ※2次方程式の「実数解がない」ということと2次不等式の「解がある・ない」ということを混同しないことが重要 |
(4)
|
2次不等式 3x2+7x+8≧0の解は
すべての実数 |
3x2+7x+8=0について D=72−4·3·8=−47<0 だから、x軸と共有点のないグラフになる。 左のグラフは「どのxに対してもyの値は正」だからyが正または0となるようなxの値の範囲は「全部」。(実際には0となる所はないが、正だからよい) ※2次方程式の「実数解がない」ということと2次不等式の「解がある・ない」ということを混同しないことが重要 |
(5)
|
2次不等式 2x2-4x+9<0の解は
すべての実数 |
2x2−4x+9=0について D=(−4)2−4·2·9=−56<0 だから、x軸と共有点のないグラフになる。 左のグラフは「どのxに対してもyの値は正」だからyが負となるようなxの値の範囲は「ない」。 ※2次方程式の「実数解がない」ということと2次不等式の「解がある・ない」ということを混同しないことが重要 |
(6)
|
2次不等式 x2+4x+5>0の解は すべての実数 |
x2+4x+5=0について D=42−4·1·5=−4<0 だから、x軸と共有点のないグラフになる。 左のグラフは「どのxに対してもyの値は正」だからyが正となるようなxの値の範囲は「全部」。 ※2次方程式の「実数解がない」ということと2次不等式の「解がある・ない」ということを混同しないことが重要 |
(7)
|
2次不等式 x2+2x+7≧0の解は
すべての実数 |
x2+2x+7=0について D=22−4·1·7=−24<0 だから、x軸と共有点のないグラフになる。 左のグラフは「どのxに対してもyの値は正」だからyが正または0となるようなxの値の範囲は「全部」。 ※2次方程式の「実数解がない」ということと2次不等式の「解がある・ない」ということを混同しないことが重要 |
(8)
|
2次不等式 3x2-x+2≦0の解は
すべての実数 |
3x2−x+2=0について D=(−1)2−4·3·2=−23<0 だから、x軸と共有点のないグラフになる。 左のグラフは「どのxに対してもyの値は正」だからyが負または0となるようなxの値の範囲は「ない」。 ※2次方程式の「実数解がない」ということと2次不等式の「解がある・ない」ということを混同しないことが重要 |
このページの内容について,質問や間違いの指摘があるときは,下の「コメントを投稿」という文字をクリックしてください(↓↓)
コメント